学校案内

学校案内

校長挨拶

福井県立福井農林高校は福井県内で唯一の農業の専門高校です。
福井市の北東部に位置し、6.1haの学校敷地、4.7haの農場、そして奥越高原に130haの演習林を持つ豊かな自然に囲まれた中に立地しています。

1893年に「農事講習所」として創立され、131年目を迎える現在まで歴史と伝統が受け継がれてきました 。
本校の正門を入ると、すぐ右手に「大地に生きる」と書かれた大きな石碑が目に入ります。
この建学精神である「大地に生きる」を校訓とし、実習を通して生まれる誠実で思いやりのある人間教育を基本理念として、数多くの有為な人材を輩出してきました。

本校の特色ある取り組みとして、「食」「農」「環境」「生活」をテーマとした地域との交流実践活動を積極的に推進し「ふれあいマート」の充実や、地域と連携した体験講座「子ども料理教室」、 小学校や公民館での花栽培講習を実施するなど、地域の方々との交流を深めています。
また 、 福井県内の高校では初となる「ASIAGAP認証」や全国の農業高校初の「SDGs宣言」を行い、アイメック農法で栽培している高糖度トマト「の~りんのあま姫」の機能性表示の取得、 食品加工施設でのジャム、みそ、漬物、焼き菓子の製造、販売など、 農業の新たなニーズに対応した取り組みも行っています。

部活動や農業クラブ活動も盛んで、運動部では相撲部とレスリング部が毎年全国大会出場を果たしています。文化部では郷土芸能部が2023年に全国7人制和太鼓選手権大会で優勝するなどこれまで4度の日本一に輝いています。
農業クラブ活動では、2017年(平板測量競技)と2018年(農業鑑定競技)に日本一を獲得し、2021年には意見発表会で最優秀賞に選ばれました。 さらに2022年にはプロジェクト発表会の分野Ⅰ類「生産・流通・経営」において、北信越ブロック大会最優秀賞を獲得し福井県では初めての全国大会出場を果たしました。2023年には農業鑑定競技会農業土木分野で最優秀賞を獲得し、毎年のように生徒たちは輝かしい成果をあげてくれています。

令和6年度はコロナ渦で中断していたインドネシアとの交流が復活します。今まで交流を続けてきたタンジュンサリ農業高校に加え、新たにカリマンタン島のジャンバルジャル農業高校との交流を開始します。秋にはインドネシアからの生徒を受け入れ、12月には本校より生徒を派遣する予定です。

このように、本校は創立以来大切にされてきた人格教養教育と専門的教養教育に加え、時代のニーズに合わせた教育、一人一人の個性を大切にする教育、グローバルな視点を持たせる教育を実践し、さらには地域の課題解決や活性化を目指す地域教育を充実させ、地域を愛し、地域に貢献できる人材の育成に努めていきます。

社会人として必要な資質・能力を身につけてくれる学校、地元産業界や地域に貢献できる学校を目指し、全教職員が一丸となって教育活動を実践してまいります。今後とも変わらぬご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

第33代校長 今澤 ひかり